・竜族
ドラゴン族、トカゲ族、アークジニアンなど様々な呼ばれ方をするが、亜人種の中では、最も古くから存在する種族。長寿で人間の10倍近い寿命を持つとも言われている。
竜族の女性は、人間の形状で生まれてくるが、飛竜になれる者となれない者がいる。竜族としての血が濃いと飛竜に変身でき、王族や貴族などからそういった者が出ることが多い。王族や貴族でなくとも飛竜に変身できる者もおり、特別待遇が与えられたりもする。
飛竜に変われる者は、高い飛翔能力に加え、火炎やブレスを吐く能力を持ち、中には雷を操る者も稀にいる。男は完全にリザードマン・トカゲ人間で、飛竜には変身できないが、体格が良い者も多く、兵士・戦士として優れている。
元は竜族の国「アークジーン」の第一王女であったが、王国を飛び出し現在は無政府領土防衛民兵団「バラウール」にて総大将を務めている。
飛竜に変身することが出来る。王族の姫として生まれてきたが故、世俗に疎い面はあるが、好奇心は旺盛。 砂漠で異世界漂流者であるイチローを拾った張本人であり、イチローを自分の所有物として見ているような傲慢さもあるが、なかなか思い通りに動かないイチローにイライラさせられることも多い。
オレンジ農業で有名な領地を統治している貴族の娘で、コープランド王立飛竜学校23期の首席卒業者。
どうでもいい男には言い寄られるが、好きになった男には好きになってもらえない不遇の女性。
一郎との空戦訓練に出て負かされて精神的に脆い部分が露呈し、それ以来一郎に仄かな好意を寄せるようになるが、当人はそれを認めていない。
カーマインの幼馴染であり、代々カーマイン家に仕えて来たメイド。
コープランド王立飛竜学校23期の卒業者。
一見して気弱そうな見た目とは裏腹に芯は強く、カーマインに対して厳しく接することもある。
生真面目で臆病な性格だが、酒を飲むと性格が変わる。
自分の髪を指で巻く癖がある。
王立飛竜隊予科練習生13期卒。
名門貴族にあって許されざる血縁に生まれた禁断の子であり、その存在を秘匿され続け、年老いた乳母に育てられた経緯もあり、性格はややひねくれている。
生まれつき身体が弱く、身体の成長も他の竜に比べて悪いが、軽量な体躯を生かした空戦が得意で、その実力は隊内でも1・2を争うが、長距離航行は苦手。
他人との協調性に欠ける面もある。
王立飛竜予科練習生6期卒。
軍に入る前は娼婦であったという変わった経歴の持ち主。
大型竜でありながらも格闘戦能力は高く、同時に爆弾搭載能力も十分にあり、戦闘竜としても爆撃竜としても、双方の任務も十分にこなせる。
片目が不自由ではあるが、空戦や爆撃においても健常者と比してなにも問題はない。
アークジーン王室付き賢者の一人。代々王室に仕えた賢者の一族であり、王族であるジーンブラッド家から血を分け与えられたナゴット家の一族。
院生時に師事した師匠の影響が濃く、異世界漂流者や前大戦時に大賢者マジーによってもたらされたという「マジーの遺産」についての造詣が深い。
技術的な知識や才能もさることながら、無駄に人をイラッとさせる才能の持ち主。後に、バラウールにおいて飛躍的な技術革新をもたらす天才。
アークジーン王立軍陸戦騎士団の戦術顧問であり、ソウケンの副官。
王立孤児院の出身であり、幼い頃からソウケンにはよく懐いており、ソウケンの妻亡き後には身の回りの世話をも務めている。
一見してどこかおっとりしているようではあるが、王立士官学校にて上級戦術仕官コースを主席で卒業した経歴を持ち、物事に動じない性格や、時にはソウケンをも説教する厳しさがあり、一部の兵達からは神格化されつつある。
384飛竜隊の最年長にして隊長であったが、以前の戦闘において被弾負傷。
その時の負傷を期にして、飛竜として「あがり」を向かえてしまい、飛竜化出来なくなってしまったが、未だその人望は厚く、その後も飛竜隊の総指揮を執っていた。
翼をもがれ、飛竜隊の隊長としての任を後任に託して以降、思うことも多い様子ではあれど、今なお彼女を尊敬してやまぬ隊員も多い。
アークジーン王国にて長年ジーンブラッド家に仕える王立海軍陸戦隊の軍人であり、600年前の大戦において勇名を馳せた。
700歳を超える老兵であり、軍を退役後は王室顧問評議会である竜王院に籍をおき、ユキカゼのお目付け役筆頭として王家に従事していた。
ユキカゼが城を出た後も、国王の特命によりその任は継続。
口煩い“爺や”として、今もユキカゼの側に立つ。
アークジーン王立士官学校ではリンシンの後輩にあたるが、600年以上も軍で共に戦い、同階級に昇進してからは「俺、お前」の間柄となっている。 早々に軍を退官したリンシンとは違い、未だ現役として陸戦騎士団を指揮していたが、バラウール結成時に自主的に王立正規軍を離脱、旗下の兵を連れ民兵としてバラウールに参加する。 300歳の頃に見合いで結婚した配偶者があったが、子宝には恵まれぬまま妻は早世。以降、王室から与えられる俸給の大半を王立孤児院の運営に使っている。