大日本帝国の海軍パイロットで、階級は二飛曹。 幼くして両親を亡くし、生まれて来た意味さえも戦争に食われ、戦うことでしか生きることを許されなかった軍人。 志願して特別攻撃隊として出撃し、決死の覚悟で敵空母の飛行甲板に体当たりを決行したのだが、再び目を覚ましたのは見たこともない世界だった。
訳も分からず拾い得た命を引きずるようにして砂漠を行かば、ついに精根尽き果て志半ばにして我が身朽ちるに任せんというところをユキカゼに拾われる。
一郎が海軍の航空隊で初めてペアを組んだ男・蒔野哲夫(故人)の妹。
一郎は、彼女を日本に残し、この世界へと飛ばされてきた。