朽ちた工場のような施設の中で目を覚ました機械の少年。
製作途中で放置されていたせいか、右手が人工皮膚に覆われておらず、
剥き出しの機械の手を隠すため、常に手袋をしている。
「フィロイド」の本能からニンゲンを探し、荒廃した世界をさまよい歩いているところ、シオナに拾われる。
レイという名前は、シオナが付けてくれた。


レイを拾った少女。
荒廃した世界で、町として機能している集落の教会に住んでいる。
常に微笑みを絶やすことなく、周囲に安らぎを与え続けている。
人の気持ちや感情を色や形で表現することが多く、最初はその理解に時間を要する。
歌を歌うことが好きで、教会や町の広場で歌っている。


町にある図書館の奥に住んでいる少女。
なぜか泣き続けている。
書物はほぼ電子化された後の時代にもかかわらず、紙の本が保管されている不思議な場所。
シオナは彼女のことを「青い子」と称す。
町の人たちも彼女の存在を知っているものの、あまり近づこうとはしない。


町で雑貨屋を営む強面の男。
屈強な身体に似合わず、細かな作業を得意とする。
廃工場のゴミ捨て場で壊れた道具を発掘しては修理して売っている。
些細なことですぐに怒る。