高い外壁に囲まれた「私立美浜学園」に、一人の青年が転入して来る。
彼の名は「風見雄二」。 数奇な運命に翻弄され、生きる目的も見つからないまま「アルバイト」を続けて来た彼は、ほんのいっとき、休暇代わりの学生気分を味わうつもりだった。
学園の在校生はたった5人の少女達。「個性的」という言葉では片付けきれない彼女達との全寮生活の中、雄二が感じ始める彼女達の「影」。
「柄にも無い」と自嘲しながら、ほんの気まぐれで差し伸べた救いの手は、雄二の想像した以上の「闇」をつかむ。
これは、世界に刃向かう、6つの果実の物語――